日米欧は一度に転換点を迎えそうだ

ここ一週間ほどウィーンの拠点と東京、秋田とほとんどのWindowsPCをWindows10に環境変更。いろいろと様子眺めをしていたが、ついに決断。
筆者の会社ではサーバ類は*BSD系、クライアントは様々なものの半分弱のWindows系は顧客との関連もあり捨てられず、37台のそれらを7や8.1やXPから10に。H/Wが様々なのとOSのバージョンがアプリケーションによる制約などもあるせいでバラバラのため一度に自動的にとはいかず、結局手分けして作業。ついでにMacも8台導入しN/W参加。(現在のMacのほうがUNIXとはずっと親和性が高い)


Windows7はオリジナル7にSP1を後から当てたものと最初からSP1の7を入れたものでは更新プログラムのチェック時間が大幅(3時間と1時間くらいか)に違い、途中でフリーズしたのではないかと思う有様で、参った参った。
LDAPの実装はUNIX系優先にしているため、MSのアクティブディレクトリの怪しげな実装に皆で知恵を絞り、相変わらずのNetBIOSの世界やSMBプロトコルの実装にはいつものように『謎』を気にしない精神が必要で、社員さん達と苦笑の連続。
日本と結んでいるVPNも何故か以前ほどスピードが出ず、少々特殊なポートのUDPフォワードが妙だとかのトラブル続き。久々にL3スイッチのconfigを書き直した。
おかげで、アメリカのスーパーチューズデーのLiveを見ながらではあるもののblogどころではなかった。
しかし、自分たちの職場環境だからいいものの、顧客の何百台もあるようなサイトだとこうはいかないはずで、ゾッとする。世界的にはまだXPが何千万台も稼働しているはずで、10にしたからといってユーザにとってはどうということもないMicrosoftのビジネス戦略には未だに納得がいかない。(とにかく7や8を早めに一掃したかったのだろう)

それにしてもアメリカの大統領選は大変なことになっている。
かつて、CIAのエージェントだったレーガンも『強い、偉大なアメリカの復活』を訴え大統領選に勝利したが、同じような文言でもトランプが言うとどこか品が無いというかあまりにも本音っぽく(計算された演出もあるだろうが)聞こえてしまい『やはり大多数のアメリカ人はこうなんだよな』と再認識させられてしまう。
共和党のエスタブリッシュメント達はトランプの勢いに焦っているようで、連名で公開書簡を送ったとされるが、代議員を選ぶのはあくまで国民であり、ひょっとするとトランプが共和党候補になりそうな勢いである。もしトランプが7月に党指名を受けることになれば、共和党そのものが分裂・崩壊するのではないか。2大政党制の終わりの始まりだろう。

日本ではTV討論などを中継などはしないだろうが、トランプ、クルーズ、ルビオの誹謗中傷や罵詈雑言は凄い。多少はユーモアもあるが、日本なら放送禁止(自粛)になりそうなものばかりで、なかなかだ。トランプの手が小さいと言うルビオには笑える。アメリカでは手が小さいというのはアソコが小さいことを意味する。こんな大統領選は見たことがない。
当然、原稿を読むなどというのは最初から問題外だが、日本の政治屋達でああいった討論(?)をさせたら盛り上がるだろうか。下手なお笑い番組よりはおもしろそうだが。
常にテンションの高い民主党や共産党あたりの連中ならあのくらいはやってくれそうだが、まあ視聴率は取れないだろう。

一方の民主党は、初の女性大統領候補vs民主社会主義者の戦いという少々土俵の違う争いになっているが、徐々に主張が中道に寄って来るいつもの大統領選にありがちな傾向になってきているように思える。スーパーチューズデーの結果からみて、サンダースが脱落しても良さそうなものだが、何しろ最後まで戦うと宣言しているようで、あの老体が選挙戦終了後に颯爽とホワイトハウス入りをするという絵は全く想像できないため、おそらく夏までには脱落すると思われる。クリントンも顔面ケアは念入りに準備したようで、皺隠しにボトックスやヒアルロン酸の継続的な注射は欠かせないだろうなと推察。映るTVニュースで皺の様子がかなり違うのは少々気の毒ではある。

アメリカの国民が比較的現状維持を選べば最終的にはクリントンだろうが、変化しかも政治屋にはできない本音での変革(善し悪しを別として)を選べばトランプとなるかもしれない。
どちらにしてもアメリカが今後内政重視で、ワールドワイドでのプレゼンスを軽量化していくことは間違いなさそうだ。そうなれば日本の安全保障にももっと独自のものが要求されそうだ。
そうなった場合に日本はどこまで独自色を強められるかが改めて問われるが、70年ポチを続けてきて、防衛予算から始まってその舵取りは相当難しいことだろう。
国連での北朝鮮制裁決議が非常に強いモノになっているが、これに反発して北朝鮮が何らかの強硬手段(官房長官の遺憾表明では済まない程度の)に出た場合に日本はどうするだろうか。
極端な話だが、居住者のいない東京の新宿御苑あたりに一発ミサイルが着弾したら日本・日本人は覚醒するだろう。国防をもっと真剣に考えるだろうし、政治・経済・文化など首都圏に一極集中していることの危うさを改めて考えるはずだ。

欧州では難民・移民に対する態度が1年前とは完全に逆転し、歓迎するムードは無くなったように感じる。昨年秋ごろはウィーンの中央駅や西駅などでは飲み物や食糧がカートに山積みされあちこちに置かれて難民が自由にそれらを持っていけるようになっていたが、今はホームの一部にあるくらいであまり目立たない。
日本は海に囲まれているため難民がワサワサやってくることは考えにくいが、その前にミサイルという飛び道具がやってくる可能性を本気で考えるべきだろう。

今年、日本ではいよいよ憲法改正問題が現実になってくるだろうが、同時にアメリカが大統領選の結果によって本質的な変化をした場合に迫られる日本自体の変化も大きな課題となってきそうだ。欧州でもイギリスの6月の国民投票によってはEU自体の存立意義が改めて問われるわけで、既にフランスからは強硬な意見も出ているため、こちらも大きな変化がやってきそうな予感がある。
今年、来年は、世界は大きく動きそうだ。

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日米欧は一度に転換点を迎えそうだ への2件のフィードバック

  1. 茹で蛙 より:

    日本ではニュースが伝えるトランプの断片的な側面しかわかりませんが、不動産王とはいっても例のサブプライムローン全盛期に住宅市場で売買して巨額の富を得たのでしょうけれど、そんなことを忘れたかのように多くの有権者から支持を得る現象を見ると、アメリカというのはいい意味でも悪い意味でもイケイケな浅はかな連中が多いのでしょうか。
    奥さんも3人目だし….。
    ただ、側近に名のある人(例えば、ジュリアーニ元NY市長や前国防情報局長官のマイケル・フリン氏など)がだんだん集まってきていて、本格的な指名候補になってきたことは間違いないようです。

    金に糸目を付けず「大統領でも買ってみるか」といったノリに見えるのは私の情報不足でしょうね。日本もいつまでも政治とカネの問題は無くならないし、いっそのこと個人・法人の献金を青天井にして政党交付金廃止でもいいような気がします。

    • argusakita より:

      サブプライム問題のときのトランプの電話での会話のやりとりなどは既にマスコミで暴露されていますが、もし共和党候補になった場合は民主党はそのスキャンダルを徹底して攻撃材料にすると思います。
      クリントンは電子メール問題を再燃させられるでしょうけれど。

      日本の政党交付金、あれが野党をダメにしている(なかなか分裂しない)と私は思います。有権者をみないで税金や税収に目が行きますからね。
      政党交付金が無かったら今頃民主党などは共産党以下の集団になっているでしょう。
      配分もおかしい(議員数と得票数)し、あの土井たか子だって廃止を主張したくらいですからね。

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