民間のテロ対策や情報セキュリティ

ベルギーのテロのせいで航空ダイヤもあちこちで影響があり、仕事で少々動きにくくなっていて、時間はかかるが陸路のほうが良い。ブリュッセルの地下鉄で巻き込まれた邦人は意識不明の重体らしいが、もはや欧州ではテロが起きるか起きないかではなく『いつ、どこで』起きるかが問題で、間もなく夏時間と航空ダイヤ切り替えで観光シーズンが始まるが、日本から呑気に無防備で観光という雰囲気でもなさそうだが、日本からは相変わらず大勢やってくるのだろうな。しかし、テロを恐れていてはあらゆる活動が委縮してしまうこともあり、なかなか難しい時代だ。


ウィーンに戻ってから郵便物などをチェックすると、やはり気のせいかオフィス用の自己防衛グッズのチラシなども多く、メールではデータセキュリティやテロ対策のH/W、S/Wの広告やコンサルの案内が増えたように感じる。
難民・移民のための密航ビジネスが生まれ、テロでこういったグッズやコンサルが稼ぐ。世の中、逞しい人々が多いものだ。

筆者のオフィスでは、直接テロ組織に襲われる理由はほとんど無いが、近所でテロが起きテロリストが逃げ込んでくるといった可能性は排除できないことから、最低限の防衛手段として、
・ポリカーボネイトの盾
・スタンガン
唐辛子ジェル&スプレイ
(※唐辛子ジェル&スプレイは催涙ガスなどという生易しいものではなく、唐辛子のペーストと考えれば良い。あんなものが目に入ったら失明するんじゃないかと思うくらいだ)
を常備していて、特に女性社員さんにはリップスティック状のスプレイも配布している。
社員さんの中には自分で『戦う』意識を持ち武器を持つべきという意見もあったが、所詮、対抗する銃器を備えたとしても訓練されていない我々がそれを有効に使えるわけがなく、逆に犠牲者を増やす結果になるだろうと攻撃的武器は常備していない。
それでもチェコ人、ロシア人の社員さん達はナイフスリングショット(ゴム・パチンコ)とボウガンを自分で引き出しに持っていて、民族性の違いだろうなと黙認している。
日本でも従業員に唐辛子ジェル&スプレイやスタンガンくらいは常備したほうが良さそうな企業(金融機関やチケット業者等)もあるが、まだそこまで切迫感はないのだろう。しかし、東京五輪などが近づけば首都圏あたりの人々の意識も少しずつ変化するかもしれない。
日本の警察は成田や羽田の空港などもそうだが、警備の武装の程度が軽すぎて頼りなさすぎる。空港のセキュリティチェックなどに小銃を構えた警備員がいないのは少なくとも先進国では日本だけだろう。平和で安全なことは実に結構なことだが・・・。

情報セキュリティについてもまだまだ日本は20年ぐらい遅れている印象で、どこかで大規模に痛い目に遭わない限り目が覚めないのだろうと思うが、動物愛護センターの件での秋田県の回答方法(PDFファイルとそのパスワードをメールで送るといった)の間抜けさは『面白うて、やがて悲しき何とやら』である。身代金目的のランサムウェア(Ransomware)の事件も日本ではあまり聞いたことも無く犯罪者のレベルも低いのだろうか。
筆者の会社では顧客情報に関わるものは、ウィーンと東京ともう一カ所の3カ所で同期を取りつつバックアップしているが、どの拠点で問題が起きても2分少々でそこにあるデータは非可逆的な全消去可能な仕組みを取っている。デジタルデータはどんなに暗号化してもそれを破られる可能性が否定できないからだ。1分以内というのが某社員さんに頼んだ仕事なのだがなかなか難しそうだ。

世界的には『暗号化戦争2.0』と言われだしてからもう何年も経つが、日本では犯罪や事件で出てくるのがLINEという朝鮮企業のセキュリティがグダグダのメッセージングアプリで、全く日本という国は・・・と情けないやら不思議やら。
現在、ISを始めテロ組織が多用する無料メッセージングアプリはロシアで開発されたTelegramが(暗号化メッセージングとしては最強と言われる)多数派で、このバックドアを作れとアメリカやイギリス当局が求めている。
先般のFBIとAppleの対立はどちらにも言い分があり難しい問題だが、日本では人々の意識がまだそこまで達していない。ニュースではどうやらイスラエルの企業がiPhoneの暗号をクリアしたらしい。
TwitterやFacebookといった性善説アプリは日本では主に左巻き連中がプロパガンダに一生懸命使っていて、選挙が近づけばさらにそれらを多用するだろうが、あのセキュリティではそろそろ下降、淘汰されるだろうと個人的には予想している。そもそもああいうSNS自体が日本人には合わないという人が結構いるが、確かにそういう側面はありそうだと筆者も感じる。(Twitterにlinkしているが・・・)

トルコでISを『見学』しようとした和歌山の若者が拘束されて日本に強制送還されたそうだが、日本の当局が携帯の通話記録を調べたようなことが記事に書かれているが、今やまともに電話番号で電話をするといった行為はテロリストでなくとも日本の中高生でも当たり前にしない行動ではないのか? SkypeやTangoのような通話アプリが普通だろう。
また、前記のTelegramのようなメッセージングアプリの通信記録を取るのはまず不可能だ。
チャットの内容が暗号化され、転送不可、サーバーに足跡を残さず、メッセージは2秒から1週間の期間で自動消滅(送受信両側で)させることができるからだ。
何しろハッキングできた人には懸賞金が与えられるくらいである。
セキュリティがグダグダのLINEが夏ごろにMVNO事業『LINEモバイル』を立ち上げるようだが、まさに日本では悪貨が良貨を駆逐する状態になりそうだ。

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民間のテロ対策や情報セキュリティ への5件のフィードバック

  1. ブルーベリー より:

    去年だけでも、秋田大学医学部のホームページが、ハッキング・改竄され、
    秋田大学国際資源学部では、学生ら1116人の個人情報が流失しています。

    しかし、これも氷山の一角でしょう。 
    どれだけ漏れているのか把握出来ていません。

    人材レベルが低い組織・地域は、自分達で危機管理なんて出来ません。
    民間企業よりも役所関係のほうがズサンであり、心配です。 特に秋田県では。

  2. コームイン より:

    えーとですね。自己弁護するような感じですが、人材レベルが問題になるような高度で複雑で判断が求められる仕事は役所にはありません。高卒で十分なのがその証拠ですし、逆にそんな仕事があったら拙いでしょう。決められた法律や条例や中央からの通達で思考停止状態で動くわけですから。
    ITリテラシーに関しても個々の職員は家庭でもPCなどを私的に使いますからさほど問題ないのですが、組織になると俄然レベルが下がるという不思議な現象が起きます。
    電子的なものを相変わらず紙とハンコで暮らさざるを得ない法的なものがある限り変わりません。何とかしてほしいと思っているのは現場の我々なんですよ~。

    はっきりいって、窓口中心に行政サービスの1/3ぐらいはコンビニに任せていいと思いますし、人員も1/3は確実に減らせるはずですが、間違いなく失業者になるでしょう(笑)。

  3. ブルーベリー より:

    空港にクマ、発着遅れ=敷地内に侵入-秋田
    http://www.jiji.com/jc/article?k=2016070100695&g=soc

    猟友会を呼んだけど、威嚇のため空砲を鳴らしただけだった。
    朝鮮愛護知事のせいで、小学校にクマが出ても駆除できない。

    どうせ撃てないわけだから、爆竹で事足りたんじゃないの? 

    • まあ、山の中の空港ですからね。熊が出るのも時間の問題だったんだろうと思います。空砲を鳴らしたのは、万が一にも飛行機に穴を開けないためでしょう。そちらのほうが怖い。でも、大館能代空港も大赤字なんだから、熊の遊び場にしても(つまり閉鎖しても)何も問題ないかもしれないと思ったりする。

    • argusakita より:

      今後、羽田空港では、発着便遅れ・欠航の欄に 『クマ』と表示するそうです。

      嘘です。

      高速道路や空港にまで出てくるのですから、殿様の『山にむやみに入るな』では済まされなくなっていますね。

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