オバマ、広島行くってよ

レームダックと言われるオバマがG7伊勢志摩サミットに合わせて広島を訪問するそうだ。
平和記念公園と資料館や原爆ドーム見学は予定されているものの2009年4月5日にチェコ・プラハのフラチャニ広場で行った歴史的な演説のようなことはしないようだ。
この歴史的な演説は筆者も仕事で偶然プラハにいたため生で聴くことができたが、滅茶苦茶遠くから眺めたオバマはワイシャツの白い襟の上にコーヒー豆が乗っているようだった。
内容は良く知られているようにチェコのNATO加盟10周年記念祝辞と集団安全保障体制の再確認から『核兵器無き世界』についてだが、前年のリーマンショックの影響もまだ大きく、IMFへの約1兆ドルの供出も大きな喝采を浴びていたように思う。

potus_phone_tout2期目を終わろうとするオバマが『核兵器無き世界』に向けてどんな実績を残したかの評価は様々だろうが、考えようによっては核兵器よりもたちの悪いテロリズムの増長の責任の一端はオバマにあると見るのが大方だろう。
そのオバマの広島訪問にホッとしているのは案外、ノーベル平和賞を決めたノーベル財団あたりかもしれない。
オバマが広島で被曝者と会うだの会わないだのも日米でのアドバルーン合戦になっているようだが、別にオバマに謝罪させる必要も意味も無いし、ただ71年前にそこで何があったかを知ってもらうだけでいいだろうと思うが被曝者達の心情はどうだろう。

海外で外国人と核の話や北朝鮮の問題を話す(親しい知人に限られるが)と、日本は核武装する気になればいつでもできるだろうと思っている人や現在でも本当は日本には核兵器はあるだろうと思っている人が少なくないと気付く。
確かに、核兵器を生産するための要素技術やプルトニウムといった原料は十分にあるわけで、作らないという『意思』がそうさせていないと信じたいものだが、いわゆる日本の非核三原則、『もたず、つくらず、もちこませず』はある意味、9条信者の念仏に近いものがある。
核兵器は5大国以外に、NPT非批准国のインド、パキスタン、北朝鮮とイスラエル以外に、ニュークリア・シェアリングとしてドイツ、イタリア、オランダ、ベルギーにNATOの核共有協定に基づいて配備され、過去にはトルコ、ギリシャ、カナダにもあった。
日米間に核共有協定が無いため日本には『無い』とされているが、それを額面通り受け取るのはあまりにナイーブだろう。沖縄や横須賀あたりに戦術核がそれなりの数配備されているだろうと考えるのが自然だ。
つまり、日本の非核の原則というのは、
『”もたず、つくらず、もちこませず”を検証しないこと』
なのだろう。

筆者は東京・文京区生まれであるが、小さい頃は時々親父に横田に航空機を見にドライブに連れていってもらった。当時は、大雑把な感覚では東京の西側は石神井公園や三鷹、狛江あたりの向こうは山梨か神奈川というイメージで畑と雑木林の記憶しか無いが、現在は横田ですら街の中にあるような印象である。
子供心に軍用機のカッコよさを感じながらも、日本の首都である東京の周囲に、横田、厚木、百里、座間、横須賀と米軍がそれを囲むように配置されていることが不思議で仕方がなかった。米軍が敗戦国である日本、その首都を守っているのだという話はどこか嘘くさいなと感じていた。
しかし、大人になって海外のあちこちを歩くようになり、欧州のアメリカの同盟国などを見ても、首都の周囲に日本のように大規模な米軍基地が複数配置されている国は無いことに気づき、やはり日本は相変わらず未だに敗戦国として首都圏の3,700万人と天皇と主要企業やインフラ、文化を人質にして常時監視しているようなものだという印象が強くなった。
何かと騒がれる沖縄など全く比較にならないほど首都圏での米軍基地の問題は重要で大きいはずなのだが、そこは政治的なアンタッチャブルなものらしい。

皇室を含めて歴史、文化、伝統、自然に対してリスペクトや経済大国としてのポジションへの認識、カワイイ他のサブカルチャをもてはやす空気は感じるものの、主権国家の看板に対しては、実はアメリカの常時監視下にある『なんちゃって独立国家』、残念ながらこれが客観的な日本の見方であり、海外からはそう見られていると認識しても間違いではないだろう。

ちょうどよい具合にトランプが在日米軍の費用を全額日本に出させるといった暴論を吐いているようだが、これを機会に、
・日米安保 —-> 日米軍事同盟
・地位協定 —-> 基地問題を含めた見直し
・核武装あるいはニュークリア・シェアリング —-> 費用的に合理性のあるもの
について、まともな保守から声が上がっても良さそうなものだが、どこかのマスメディアが取り上げない限り議論の場所も無さそうだ。

核兵器はイスラエルのように決して『持っている』とは言わず、他国が『どうやら持っているらしい』と思うくらいがちょうどよい抑止力であって、その点では北朝鮮などは狡猾だと思わざるを得ない。
自前でもアメリカとの共有・シェアリングでも構わないが、潜水艦搭載で東シナ海や日本海に配備しておくだけで十分な抑止力だと思うのだが、『唯一の被爆国』という枕詞で反対する向きも多いだろうな・・・。
アジアで支那にだけ核兵器があるから極東の不安定さが存在する。日本が核武装することで、安定は相当先まで約束されるはずなのだが・・・。

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カテゴリー: 迷惑な隣国, 国際・政治, 国政・国会, 海外 タグ: , , , , , , , , , , パーマリンク