内閣改造よりも自民党内の税調等に注目

安倍内閣の再改造と自民党役員人事が発表され、顔ぶれを見ると『一致団結』が好きな親分肌の二階を幹事長に置いて支那外交で下手なスタンドプレーをさせないようにした(のだろう)ほか、各派閥領袖や幹部を揃えて党内強権体制を強めたものにしたという印象だ。
一般的に言われる8つの派閥のうち三東派からは入閣していないが自民党の副総裁の高村(先々代領袖)が再任されることでバランス、今後ポスト安倍を狙うとされる石破派からは山本有二入閣でとりあえず表面的にはオール自民をアピールする体制になっている。
山本が公一、有二、幸三とワン・ツー・スリーはウケを狙ったのだろうな。

主要な閣僚はほぼ留任で、手堅さを狙ったと見えるが、野党に国会でガス抜きをさせる目的やマスコミが憲法改正や五輪疑惑や沖縄や支那・南朝鮮外交で世間の関心を集める際に目くらましを行うための材料(スケープゴート)はきちんと用意しているように見える。
少し遡ればスキャンダル(主に金や選挙)や疑惑のネタには事欠かない金田勝年や、ある意味失言で名を馳せた石原、丸川といった鉄砲玉に近いのを置くことは実に戦略的で、敢えて弱点を『ここですよ』と見せておくのは兵法の抛磚引玉(十七計)か上屋抽梯(二十八計)といったところか。
“マリーン金田”の法務大臣というのは悪い冗談のようにも思える。秋田では野呂田以来の『オラが村の・・・』で能天気に盛り上がっているだろう。まあ、もっても数か月だろうか。(早く地盤を後進に譲ればいいと思うのだが)

稲田防衛相は、別に書いたように今のタイミングではあり得ないと筆者は感じるが、かつて南朝鮮の空港で入国拒否された極右扱いの稲田を敢えて配することで、南朝鮮側に考えさせるというのはなかなか戦術的なことなのかもしれない。これは対支那でも同じだろう。
もし、改造内閣が来春まで続くなら、稲田が毎年行っている靖國参拝をどうするかは国内外が間違いなく注目することで、首相が自分でやらない(やれない)ことを稲田に託したのなら、少々狡猾さも感じるではないか。

内閣の改造は、年功序列のローテーションと派閥からの要望に応えるために定期的に行う必要があるとされるが、ここのところ、官房長官、外務、財務が代わらず、施策の善し悪しも大事だが国内外に安定感を与えていることは重要と思われる。
特にBREXITやアメリカ大統領交代で来年にかけてG7やG20は大きくメンバーが変わるのは既定路線で、その中で安倍首相や岸田外相が経験者として余裕を持って参加できるのは悪いことではないと思われる。

閣僚を誰にするかはあまり問題ではなく、自民一強時代はしばらく盤石なことから、筆者は自民党内のいくつかのポストに注目している。
最も注目しているのは、自民党税制調査会(自民税調)である。
現在は宮澤洋一が会長だが、消費増税の再度先送りの際はこの自民税調が無視された格好だった。これは自民党の歴史の中でも珍しい出来事だった印象で、自民党の中でも『聖域』のはずが、官邸の消費増税延期方針によって蚊帳の外に置かれた。

自民税調は伝統的に右寄り政策で、緊縮財政を主眼とする傾向があり、イコール財務省官僚の意向が反映されてきた。
これを蚊帳の外に置いた安倍首相もなかなかのものだが、税調同様に緊縮・財政規律重視派は麻生財務相も同様のため官僚も今後は少し作戦を変えるのだろうな。

28兆円の左寄りのバラ撒き政策との調整をどうするのか興味深いが、税調に関しての最近のニュースは、
・住宅ローン減税を2021年3月まで延長(30万円の『すまい給付金』も延長)
・欧州型インボイス導入を2023年10月まで延期
※ただし、大企業のみなし課税は中小企業は2年半延期し、大企業は廃止
で、これらを9月召集の臨時国会に関連法案を提出して早期成立を図るようだ。
しかし、既に住宅の新規需要は人口減少で頭打ちが見えているとされ、効果があるかどうか不明である。どちらかといえばリフォーム市場のほうに需要がありそうなものだが・・・。
特に地方では、都市部と違って相変わらず土地価格の下落が止まらず、土地の流動化も進まない状況で食いあぶれた司法書士なども多いそうで、住宅の新規着工などが期待できるものだろうか。

また、大企業での廃止は当然としても、(対象が年間売上高5,000万円以下の)中小企業のみなし課税の2年半延期がどれほど効果があるのかも非常に疑問である。パイが増える施策とは考えられない。
むしろ、1日でも早く欧州型インボイス導入によっていい加減な徴税や輸出戻し税などをスッキリさせることは喫緊の課題だろうに・・・。

ところで、この消費増税やみなし課税廃止、輸出戻し税(大企業はウハウハ)の見直しに必要なのが悪名高きマイナンバーのはずである。
このマイナンバー、天下り連中の意向で住基ネットとの共存(延命?)を図ったために現在大変な状況になっている。解消されつつあるというアナウンスも出ているが、未だに自治体の多くではマイナンバーカードの発行手続きが滞っている。
引き続き高市総務相がこの厄介なものを担当するようだが、マイナンバーのシステムは各種の外郭団体(=天下り先)とIT大手5社のロクでもないSE(もどき達)を巻き込んで、しばらく続く巨大な金食い虫システムになっている。(新しい公共事業のスタイル?)

また、このマイナンバーは海外との送金のやり取りでも現在やや混乱を生じている。
海外在住者で日本に住民票が無い場合、このマイナンバーは発行されないため、日本の口座と海外とのやり取りが非常に面倒になる。
現在は銀行によって対応はバラバラだが、マイナンバーなしの口座に海外から送金すると、例え本人名義の口座間であっても銀行側で受け取りを拒否するところもある。

日本から脱出を考えている人で、大金を動かす必要のある人は時既に遅しである。
日本人は日本から逃げられない状況がますます厳しくなるようだ。

PS.
頂き物の新潟産の『桃』、この時期でしかも少々小ぶりで・・・食べてみたら吃驚の美味さ。
うーん、日本の果物の美味さと生産者の研究熱心さには改めて敬服。


Eagles-hotel-california  Eagles-hotel-california-album今日の一曲
1977/2
The Eagles “Hotel California”

 

 


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内閣改造よりも自民党内の税調等に注目 への5件のフィードバック

  1. 北朝鮮のミサイル1発で、金田氏入閣のニュースがふっとんだような気がしてます。

    男鹿半島沖250kmですか。よく漁船に被害がなかったものだ。

    • argusakita より:

      入閣で持ち上げているマスコミ、そのうちドーンと落とすでしょうね。
      手ぐすね引いて待っている人たちもいることでしょう。

      北のミサイルはいつだったか、秋田県の上を飛んでいったこともありますよね。
      EEZに落ちても日本は何もしない。次は何でしょう。

  2. blogファンその1 より:

    計画されている洋上風力発電設備はさすがに250kmも離れてはいないでしょうが、そういう設備やメンテの船舶や人員が被害に遭ったら、日本はどうするのでしょう。

    戦前なら応戦だと殿様知事は言ったそうですが、戦前じゃなくても応戦モノだと思います。

  3. ブルーベリー より:

    選挙違反の証拠PC海にドボン 金田衆院議員の元秘書を略式起訴 
    http://www.sankei.com/affairs/news/150430/afr1504300039-n1.html

    マリーン金田の法務大臣就任は、マスコミ向けのデコイ+女性陣の引き立て役ですか・・・・
    都合の悪いモノを海に捨てるマリーン金田が、法務大臣とは皮肉ですね!.

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