秋田雑感 2016夏

先週、珍しく一週間ほど秋田に居て、あれこれ人と会い、街なかにも出かけて久々に秋田を満喫。タイミング悪く、東京よりも暑い毎日だったが湿度が低いせいかさほどシンドくは無かったが、今年はウィーンに居ても東京に居ても秋田に行っても暑い場所ばかりで、よほど普段の心がけや行いが悪いのかと自嘲。統計はよく知らないが秋田で36℃超えなどは最近は記憶に無いのでかなりレア・ケースだったのかもしれない。
それにしても(温暖化なのかどうか知らないが)秋田でも35℃、36℃などが珍しくない状態になるとしたら、2020年8月の東京五輪などは屋外競技の観戦などはエラいことになりそうだ。日本人だけならまだしも、熱中症で担ぎこまれる外国人などへの対処は救急車等では到底間に合わないだろうし、競技場脇は野戦病院らしきものが必要になりそうだ。
ということで、秋田での雑感あれこれ。

[肉の塊が手に入らない]
友人たちと屋外でBBQ、(リオ五輪に敬意を表して)シュラスコをやろうと急遽計画し、某所に集まったものの、肝心の肉調達係が時間になっても来ず、やっと来たと思いきや塊どころかせいぜいステーキ用の肉。ただの焼肉パーティ状態になってしまった。
tmall_imag2_2シュラスコ用の長い大きな串を持ってきた奴、大きめのナイフ・包丁を用意した奴はそのまま持ち帰り。筆者はゲスト扱いだったため皿・コップ担当だったが、いつか使うだろうと思って以前買っておいたideacoの皿とシリコンのワイングラスを持って行き、使い終わったら土産代わりにお持ち帰りどうぞと提供。(どちらも今は通販でも買える)
Unbreakable-Wine-Glasses3筆者は特にエコを声高に言う主義ではないが、使い捨てが勿体ないと思う感覚の残る昭和生まれのせいか、ideacoの皿・コップのように繰り返し使える竹やコーンスターチで出来たアウトドア食器はシールを貼って剥して再利用するものよりも気に入っている。(コーンのアレルギーのある人は注意)
それにしても、牛・豚・羊の肉の塊(せいぜい1kgか2kg)が秋田では簡単には手に入らない。後で聞いた話では某肉店に予約しておけば買えるらしいが、そんな大げさなものでもないし面倒だ。県は肉の消費拡大もPRしているはずで、BBQの季節くらいは牛・豚・羊の肉の塊を店頭に置けばいいのにとは思うが需要が少ない(調理法を知らない?)のだろうから仕方がない。年寄りほど肉を食うべきなのに・・・。

[桂浜海岸海水浴]
10年ぶりぐらいに桂浜に海水浴に。子供が小さい頃は1シーズンに数回行ったが、子供がいなくなるとさすがに砂浜で日焼けをしに行くのは億劫になる。
たまには行ってみるかと相方と行くことにしたが、パラソルやら道具類が長年使っていないせいでボロボロ。かろうじて小さいビーチテントとタープで何とかなるだろうと出かけたが不具合続出。その大きさに子供3人寝ていた時代が懐かしかったものの、年寄りの日焼けはヤバいと早々に海の家に退避(当日は快晴で37℃くらいだったらしい)。
海辺には、大胆にもお腹の大きなビキニのママもいて、思わず『日焼けって妊婦はOKなんだっけ?』と相方に聞いてしまった。お腹の大きな女性のビキニを見ると縄文時代の土偶は結構写実的だったのだなと再認識。
冷たいビールを飲みながら自然と目が行くのは当然ビキニの若い娘達だが、秋田県は全国的にバストが大きいことになっているらしく納得。下着メーカーの調査だったなと気になって後で調べたら全国11番目だった。まあ、バストは大きけりゃいいというものでもなく、パートナーの手の大きさにピッタリなら双方幸せなはず。

全体的に独身のカップルやグループよりもガキンチョ連れの家族が多く、桂浜だけ見ていたら秋田の少子化はどこの問題だろうと感じるくらいなものの、昔は逆だったような印象があるのは何故だろうか。
秋田県は当然だが全国的にも出生率を1.8になどとキャンペーンが行われているが、学者達の指摘はほぼ全体的に『日本の人口対策は時既に遅し』である。
一般に使われる合計特殊出生率は、ある1年の女性の各年齢(15~49歳)の出生率を合計した数字であり、そのまま出生数を決定するものではない。合計特殊出生率が高くなっても、女性人口が減っていたり、15~49歳女性の年齢構成が出生率の低い年齢層に偏っていたりする場合には、出生数の増加にはつながらない。
医学的にも高齢出産にリスクが伴うことは明らかになっているし、無理な高齢出産は特殊な施設の増設が必要になるだけで個人にも社会全体にもいいことは何一つ無い。

厚労省の人口動態統計によれば、日本全体では1975年には15~49歳女性は今より約480万人多く、年齢構成もピークだった。この時期は団塊世代の出産が多く、1975年の出生数は190万人だった。その後出生率の低下が続き、女性の数も1997年から減少に転じた。近年の年齢構成がピークの時期は2003年であり、女性人口も今より約260万人多かったが、これは団塊ジュニアの出産が多い時期だったからである。しかし合計特殊出生率は低迷していて2003年も1.29と低いままだった。
つまり、今後は出生率が上昇しても親になる可能性のある年齢層の女性が減るため、出生数の大幅増加にはつながらないことが明らかになっている。
また、15~49歳女性のうち現実的に子供を出産するのは20~35歳あたりだろうから、大幅増加などは全く期待できない。
乱暴な話だが、移民を入れるなら母親になる可能性のある若い女性(だけ)に来てもらわないと大変なことになる。

結局、1975年頃の出生率をどうにか維持すべきだだったものの、1990~2000年頃の全くの無為無策が現在を作っているのだが、この時代に秋田県も首長に子育て支援や家族政策を行う先見の明があれば現在ほど悲惨な状況にはなっていないはずである。
しかし、小畑勇二郎の遺産に胡坐をかいて食糧費をせっせと使うシロアリ県庁時代の佐々木喜久治やその辞任後を引き継ぎ各種削減策ばかりが目立ち、常に議会と対立してばかりの寺田典城といった知事が、経済成長の最も重要な基本条件である人口増や維持に無策だったツケが現在現れているのだろう。
食糧費問題当時の実際的な責任者だったはずの総務部次長だった殿様が知事になって佐々木喜久治時代の負の遺産を挽回しようとしても所詮手遅れな話である。

[竿燈祭り]
近所なので何年ぶりかに少しだけブラブラ歩いて観に行った。
桟敷席は少々空席も見えたが、歩いている人やみずほ銀脇の屋台村(中通1丁目1番地のはず)の盛況ぶりはなかなかで、秋田市も頑張っているなと。
新聞紙によれば、過去最多の280本が参加したものの昨年よりも観光客総数で8万人少ないそうだが、曜日の関係だろうという分析のようだ。参加型のねぶたや七夕と見物型の竿燈は違うため単純には比較できないが、
青森ねぶた祭(2~7日)  276万人(7万人増)   46万人/日
仙台七夕まつり(6~8日) 228.3万人(10.6万人増) 76.1万人/日
秋田竿燈まつり(3~6日) 132万人(8万人減)   33万人/日
これらの毎年の東北三大祭りが曜日で大きく左右されるかどうかは少々疑問。
昨年は確か天気は悪かったはずで、快晴が続いた今年がそれよりも少ないというのは、人気のピークもそろそろ超えたと判断すべきなのだろう。
演技の見せ方などは何十年も変わらないし、昼の競技会なども変わっていない様子。
飲み食いできる屋台が分散から屋台村に集約されたことや、歩道も対面通行をスムーズに行うためのロープで区切り、止まらずさっさと行けと追い立てられるあたりは、祭りよりも自治体・警察等の警備優先の色彩が強く、管理された祭りとなりどこか風情も味気も無いと感じたのは筆者だけでもないだろう。
雑多な感じが祭りのいいところなのだが・・・、まああんなものだろうか。
竿燈も人気が下火にならないうちにいろいろ検討しているといいのだが、どこか秋田の殿様商売に通じる何かを感じる。
一年中どこでも出没するようになってしまった残念な『なまはげ』のようにならなければ良いが・・・。

[秋田に移住]
ローカルテレビで首都圏から秋田移住を進める取組紹介や実際に移住した事例を時々見かけたが、行政サイドの話ばかりで各種優遇策などもあることはあるが、肝心の雇用機会や子供の教育面では移住を考えるほうがおかしいだろうと思える内容ばかりだ。
一時、定住人口増は諦め、交流人口増を目指し観光立県などと言っていた気がするが、また定住人口増を持ち出して来て行政の迷走ぶりが伺える。
求人倍率が1を超えたと喜んでいるが、企業側の求人数がさほど変わらず、人口減で求職者が減っているため求人倍率が上がっているだけで、その求人の中身も介護や飲食といった大卒などは要らない求人が大半。今の若者たちが望むホワイトカラーの求人などはほとんど無い。
一方で、小中高は統廃合が進み毎年県内でいくつも学校が消えて行っている。
私学は創価系以外はほぼ無くなりつつある状態で、高校は相変わらず秋高を頂点とした偏差値ピラミッドは不変。周回遅れのように中高一貫校が新設されたが、本当に必要なのは井川町のような小中一貫校のはずであるにも関わらず現実を無視したような施策が目立つ。
大学は卒業しても仕方が無さそうな名ばかりの大学だけで、学力優秀な子供ほど県外に出ていくしか選択肢が無い状況、しかもそれらは秋田には戻らない。

働く場所が少なく、子育て・教育では選択肢が限定される現在の秋田に移住するのはギャンブルに等しい。
自営業かつ子供の教育に関して確固たる信念と手法を持っている人間で、尚且つ秋田のメリハリの厳しい自然環境に適応できる人間しか秋田には移住できないだろう。
農業のように仕事と生活が混然一体となる場合を除いて自営業なども満足な生活ができるほどの稼ぎを秋田の小さなパイから得ていくのは相当に困難だ。
一旦は秋田に拠点を置いたものの、仕事の中身と経済的な理由で秋田から軸足を移した筆者の経験から見ても、秋田に移住するのはよほど特殊な条件(と能力)を持ち合わせた場合以外は間違いなく後悔することになると思われ、自治体が秋田移住を呼びかけるのは無責任のようにさえ見える。

秋田出身で県外に住む人の正直な本音は、
『秋田? いいところだよ、俺は住みたくない(暮らせない)けど・・・』
でほぼ全部が語られているように感じる。


blondie-call-me今日の一曲(そろそろ80年代に移動)
1980/2
Blondie “Call Me”
イギリスでコンサート観に行ったら、デボラ・ハリー(実物)が滅茶苦茶美人だったが、ちょっと頭がおっきくて吃驚した記憶


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秋田雑感 2016夏 への12件のフィードバック

  1. ブルーベリー より:

    8/11 カンブリア宮殿 地域を活性化する異色の劇団 「わらび座」 

    「わらび座」 がカンブリア宮殿で特集されましたが、大変興味深い内容でした。
    「わらび座」 や 「大潟村あきたこまち生産者協会」 などは県外では大いに評価されていますが、 
    秋田県内のメディアは全く取り上げません。、

    秋田県で長年努力して成功しても、県内では正当な評価受けることは出来ないのです。
    非人間的で異常な地域だと言わざるを得ません。
    この地域は無くなったほうが良いと考えています。

    • 事情通2 より:

      こんばんは。
      その二つは地元だからこそ長年の経緯に基づく見方があって、なかなか評価されないのではないでしょうか。それでも、行政が持ち上げれば(提灯)地元メディアも取り上げるかもしれませんが。

      わらび座は株式会社化した1990年代までは日本共産党の文化工作隊として結成され活動していたわけで、株式会社化したからといって共産党とスッパリ縁が切れたかどうかは疑問に思うのが普通ではないでしょうか? 根強い偏見とも言えるかもしれませんが。

      こまち生産者協会はあの代表の涌井氏がかつては「闇米」で名を馳せた経緯がある以上、(再評価されているとは思いますが)時間が経ったからといって行政サイドは面子もあり、認めるわけにはいきませんよね。今は裏では結構うまくやっているようですが。

      ただでさえ、ムラ社会なのに遵法精神が無いと見なされて、それなりの仕打ちは受けたでしょうね。涌井氏は先頭に立って頑張りましたが、それに乗じて陰でコソコソ同じようなことをやっていた連中はクソみたいな奴らです。

    • argusakita より:

      事情通2さんのコメントにそうそうと頷いています。

      涌井さんとこは、船井総研のコンサルで強気強気(^^)
      秋銀あたりが厳しいこと言ってもへっちゃら、そういう県内の人にはわからない強みがあります。

      わらび座は、1990年代に県内でいち早く光ファイバーを盛岡から引いて地域プロバイダを始めた実績やモーションキャプチャなどの新しい取り組みをしましたが、行政からはイマイチ本格的な支援が無かった。あの頃知事が殿様だったら地元ということであの無駄に立派な道路並みに予算が付いていたかもしれません。

      • ブルーベリー より:

        秋田県が支援して上手く行った事業は皆無なので、ノータッチで良かったんだと思います。

        税金を投入する見返りに、何人もの天下りの受入れを迫られ、
        半永久的にカネを吸い取られるのですからヤクザみたいなもんです。

        結局、行政にスリ寄らなかった所が成長しています。
        秋田という村社会を敵に回してしまいますが。

  2. ブルーベリー より:

    神戸市は 「ふるさと納税」 を活用し、起業家の資金調達を支援する。
    http://www.nikkei.com/article/DGXLZO06377310S6A820C1LDA000/

    神戸市はベンチャー育成を始めていますが、資金が集まる仕組みも提供する。
    民間クラウドファンディングを窓口にして資金を集め、「ふるさと納税」として処理して分配する。
    税金面もクリアになるし、民間のノウハウも使える素晴らしいアイディアだと思う。

    役人の仕事は税金を使うことではなく、民間にカネが集まる仕組みを構築する事。
    税金を使って事業をやっても大失敗するのは、秋田県の衰退が証明している。

    • argusakita より:

      へぇー、おもしろいなと思って記事を見たところ、事業総額(集める寄付金上限)が1,000万円なんですね。6社で割るのかどうかわかりませんが、大した金額にはなりませんし、税務署が走るような事態にはならない様子ですね。

      何度か書きましたが日本の寄付に関する税制を抜本的に変えない限り日本で本格的なクラウドファンディングは大きな金額ではできません(大雑把な印象では200~300万がせいぜいかな)。
      もっと投資家と起業者が直接やりとりする仕組みを認めないと欧米のようにはいきません。
      何でもかんでもお上が金を集めてばら撒くという仕組みを変えないと、金持ち達も有効に遣うことができない非常に困った状況ですから、どんなに金融緩和して金融機関に金を流しても限界がありますね。

      でも何も工夫の無い補助金、交付金頼みの能無し自治体よりは遥かに良いことだと思います。

  3. ブルーベリー より:

    総務省がYahoo!、楽天などと連携  クラウドファンディングで地域おこし 
    https://zuuonline.com/archives/107863

    国は、ふるさと納税を使ったクラウドファンディングを始めています。
    寄付型のクラウドファンディングは税法が複雑ですが、ふるさと納税の仕組みを使えば簡単です。

    • argusakita より:

      ふるさと納税の趣旨がそもそもおかしいですし、その仕組みを使って小銭集めても採算が取れて継続できる事業規模のビジネスとはほど遠いのが現実と思いますが。
      国が始めるものは信用なりませんなぁ(^^)。
      年金、NISA・・・ほとんど詐欺の印象があります。

  4. ブルーベリー より:

    史上初 「クマ警報」  秋田県が初めての警報発令
    http://www.yomiuri.co.jp/national/20160902-OYT1T50009.html

    目撃件数は8/21現在で740件と、過去最多だった2001年度の535件を大きく上回る。
    4月にはこうなる事は解っていたハズだけど、9月からようやく動く・・・・

    クマ問題だけでなく、全てにおいて消極的。
    その結果、人口減でも、クマ問題でも秋田県がワーストになっている。

    • 「動物に優しい秋田」を発信している殿様や秋田県行政ですからね。もう箱物を作ることができなさそうなクマ問題よりは、動物愛護センター。生き物に優しいに反する害獣駆除なんてやりたくないから、警報発令で山に入るなと入山規制。しかも決断が遅い。
      今度はキノコ狩りで被害者が出るかも。隣の県までは、秋田県の入山規制はしっかり伝わらないでしょうから。

      • argusakita より:

        クマ問題もそうですが、今日また北朝鮮が日本海に3発ミサイル発射したそうで、秋田県民はクマもミサイルも慣れっこでしょうね。自分は大丈夫だと。
        おそらく行政もそうなのでしょうね。
        でも、そういった問題はいつか必ず当事者になるだろうと思います。

        hocoさん、元匿名希望の傍観者さん、

        亀レスですが、後で秋田の人から聞きましたが、10台の屋台のうち1台だけはその腰抜けではないはずということでした。(私は確認しようがありませんが)

        動画を撮影して送ってくれたスペイン人は友人たちに見せて大受けだそうで、ひょっとしたら来年はスペインから団体が花輪に行くかも・・・。宿やら何やらどうするんだろう。(^^;)

        ¡Venga Vamos!

  5. 半島嫌い より:

    今年15回目、都合30発以上のミサイルがこっち向けて発射されていても、何の防衛姿勢を取ることもなく殿様も知らんぷり。
    国民を守る意思の無い国とアッケラカーンの殿様知事。

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