駐車場無しでもGO!? ~秋田市新文化施設~

しばらく以前から懸案となっている秋田市の県民会館の建替え、新文化施設がどうやら駐車場の問題の見込みが曖昧のまま見切り発車になるようだ。
駐車場にと県が提案していた旧ダイエー跡地の地権者がウンと言わず頓挫、そもそもそこは旭川を挟んで数百メートル離れた全くの別ブロック街区で、冗談じゃないという声も当然のようにあった。まあ、20年以上も土地価格が下がり続けている秋田市内で地権者も最後のチャンスとばかり強気に出た結果、買い叩こうとする県(市)と金額的に折り合わなかったのが真相だろう。
一説には代替案として県民会館隣の和洋女子高という案もあるらしいが、零細規模の学校とはいえ移転となれば関係者の反対も当然あるだろうということで交渉は水面下のようだ。

知事と”仲良し”の県議会では駐車場とセットで提案してきたものだという経緯を踏まえ、駐車場が白紙になったことで、郊外も含めて改めて検討すべきという意見も出てきたようで混乱しているようだ。
ただでさえ人口減で市内中心部の賑わいがどうのという理由で『なかいち』の開発のごり押しをしてきた経緯もあり、今更再び郊外に施設を持って行ったのでは迷走もいい加減説明が付かない冗談ではなくなるレベルだ。
特別交付金の無くなる5年程度先を見ても、県や市の予算は義務的な歳出が8割を超える現在からさらに悪化し動き巾の無い硬直化したものになるのは公表されている通りで、秋田市でもコンパクトシティといった中長期的な計画に基づくものではない理由、つまり市内中心部のインフラ維持で精一杯という懐事情が先行するはずだ。ネット上では未だにコンパクトシティを目指すべきといった議論をしている人もいるが、財政見通しから見て、目指す目指さないというオプションの段階はとっくの昔に過ぎて『中心部インフラの維持しかできない』ことを理解していないようだ。

県や市は駐車場が白紙の状態のままでも、とにかく早く着工まで漕ぎつけたいのが本音だ。その理由は、中心市街地活性化事業を対象に国が4割を補助する社会資本整備総合交付金の申請期限が来年3月31日となっているからだ。
この社会資本整備総合交付金は本来、道路、河川、港湾、下水道といった社会インフラ基幹事業向けが主体であり、防災や安全が主眼である。しかし、例によって抜け道があり『関連社会資本整備事業』も対象になっていて、平たく言えば役人の裁量で大抵のモノに使えるようだ。
また、費用便益比を算出することができない理由があるときは平成30年3月31日までが申請期限となっているため、1年間の猶予があるとはいえ、防災や安全目的とはストレートに言い難い新文化施設についてこじ付け&期限猶予は県の役人も国交省から皮肉の一つも言われる状況なのだろう。故に早く着工まで漕ぎつけたいはずだ。
まあ、秋の国会でこの期限の再延長を県選出の国会議員さん達に働きかけてもらうのが当面の課題か。国交省なので創価からのロビーイングもあるか・・・。

人口減が何しろ深刻で、県内郡部では始まっている公立学校の統廃合は近い将来秋田市も例外ではなくなるはずで、学校行事やアマチュア芸術家達の発表の場やプロのコンサート開催の場として継続的に採算が取れるなどとは全く思えないが、現在の県民会館や文化会館の手狭さ、古さから見ても新文化施設の意義はそれなりに大きく、無駄遣いだとは決して思わないものの、秋田市庁舎が合併特例債の期限を意識しながら無理矢理建設したように、多重債務者が借金可能な枠が広がったからといってさらにまた債務を増やすかの如くハコモノを作るのはあまりに能が無さすぎる。
社会資本整備総合交付金で国から4割とはいっても残りの6割は県や市が血税等から捻出しないといけないことは間違いないし、秋田市庁舎のように長年目的基金を積んできたということもない新文化施設についてはまだまだ議論が多そうだ。

建設推進の声が大きいのは、当然地元土建屋・設備屋達(とその代弁者の議員達)だろうが、それも秋田市市庁舎のように人手不足による人件費や資材高騰でまたまた入札不調も起きないとも限らない。
まあ、どのゼネコンが請けて地元サブコンのJVはどこと概略はそろそろ決まってはいるのだろうが・・・、そうでないと3月まで申請に添付する計画書が作れないはずだ。

昨年9月にJR東日本が秋田支社建替えを行うという発表があり、いよいよ駅前再開発&ランドマーク誕生かと若干期待したが、なんと、S造5階建てというチンケなものでガッカリ。
どうせなら、駐車場も駅前ならあれこれあるのと、利用者も電車で来ることもできるだろうから、JRの支社と文化施設を合体させてランドマークになるようなハコモノにしたら良かっただろうに・・・。
原資も少なく、今後何十年、下手をすると百年はチャンスがないだろうプロジェクトを自治体だの民間だのとバラバラに進めずシナジー効果でも考えたらどうなのかと。秋田市民は多くがそう思っているのではないか。


CALIFORNIA SHOWER今日の一曲
1978
渡辺貞夫 “CALIFORNIA SHOWER”
新宿のピットインなどでバリバリのジャズだったナベサダがいつの間にか軽くなってFMやTVに出るようになっていたのは、TVCMがきっかけだっただろうか。しかし、一世を風靡してその後も自然体で様々にチャレンジしながら変わらなかったのがナベサダ。愛すべき栃木訛り。


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駐車場無しでもGO!? ~秋田市新文化施設~ への2件のフィードバック

  1. ブルーベリー より:

    秋田駅はミニ新幹線も止まるけど、利用者が1日1万人以下で、
    駅としては集客力が、かなり貧弱なのが現実。
    車社会なのに 「駅前ガー」 を連呼し、100億円以上でナカイチを建てたが・・・2年も保たずに破綻。 

    今度は 【新文化施設】 【愛護センター】 「これなら破綻しないだろ?」 と言う思惑がミエミエ。
    要するに、「非難されずに、箱モノを作れればそれで良い、あとはシラネ(゚⊿゚)」 という事。

    民度が低いから、シロアリ達がやりたい放題できてしまう。
    図書館の利用率は低いし、民度も低い、人口が激減して消えゆく地域に 【新文化施設】 なんて豚に真珠。 

    いつまで、箱モノ土建ビジネスを続けるのだろう? 地域が消滅するまでやる気だろうか?
    秋田が今取り組むべきは、ハンターと医師の養成だと思うケド。

    • argusakita より:

      先日、白神山地で会ったマタギです。(^^;)

      >いつまで、箱モノ土建ビジネスを続けるのだろう? 地域が消滅するまでやる気だろうか?
      そうだと思います。土建ビジネス以外無いと諦めたのだろうと思います。

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