八代亜紀の『舟唄』が好きな変なガイジン

あちこち飛び歩いていると空港や機内で変なガイジン(まあ、こっちも向こうから見たら変なガイジンなのだが)に出くわすことは珍しくないが、今日もウィーンからサンクトに飛ぶ機内で変なガイジンに出会った。


急な出張のためエコノミーに乗ったのだが、隣に座った筆者と似たような年配の男が鞄をガサゴソとやっていて、テーブルに何気にポンと置いたのが一枚のCDで、なんと『八代亜紀ベスト』。思わず二度見してしまい、しばらくしてから英語で『八代亜紀が好きなのか?』と聞いてみたら、ドイツ語訛りの英語でそうだという。日本人かと聞いてきたのでそうだと答えたとたん、流暢な日本語で『ヤシロアキ ダイスキ デス』、1本取られた感じだったが、昔日本に3年ぐらい仕事で駐在した際にカラオケに嵌って、演歌のファンになりその中でも八代亜紀が一番好きになったとのこと。
『ヤシロアキサンハ ゲンキデスカ』と聞かれても知り合いでもないし、頭の中では『まだ生きてるよな?』などと考えながら『たぶん』と答えておいた。

演歌はよく言われるように西洋音楽とは若干違うペンタトニックスケールが多く、朝鮮や沖縄の音楽に近いとされる。そのせいか、若い頃からどこか生理的に合わない感じでTVの歌謡番組などで演歌が出てくるとチャネルを変えていたように思う。
ほとんど毛嫌いの部類の音楽ジャンルだったのだが、1980年代、大きな企業の歯車だったころ、サウジのジェッダに5週間ほど出張で行った際に、(イスラムなので)ほとんど酒を飲むことができない毎日ながら、偉い連中が賄賂を出しあって作った酒が飲めるスナック風な場所があり、そこに連れて行ってもらった時に流れていた音楽は何故か演歌が多かった。親父たちの望郷の念かよ~と内心馬鹿にしていたのだが、その中で八代亜紀の舟唄だけは何かガーンときたのを覚えている。しかし、あの頃のサウジの毎日は恐怖の連続だった。遠くから公開処刑(と吊るす刑)も見たし、街中に宗教警察がウロウロしていて外国人も全く容赦ない。今もサウジはそんな国、ますます引き締めが厳しいとも聞くが、独裁、非人道で人権を口にする我々の世界とは違う次元の世界である。観光ビザでは入国できないだろうから、サウジの実態を知っている日本人は少数だろう。

その後、イギリスの片田舎の大学に派遣されて、近所のパブに通っていたときに親しくなったイギリス人からカラオケ屋があると聞き何人かで行くようになったのだが、そこでは8トラックのカラオケや日本からのレコードやカセットが沢山あり感激。しかし、残念ながらほとんど演歌。記憶が定かではないが日本では中森明菜やチェッカーズの歌謡曲の時代で演歌は既にマイナーだったのではないだろうか。

中学・高校の頃はギター、大学の頃はギターよりもアルトサックスに凝っていた筆者としてはいわゆる邦楽というのはあまり聞かずインストゥルメンタル中心でフォークソングもほとんど聴かなかったせいもあり歌謡曲はあまり知らないものの、八代亜紀の舟唄だけはどこか琴線に触れるものがあり思い出深い。理由は未だに謎である。
ちなみに、八代亜紀の舟唄はもともとAマイナーの曲のはずだが、少し前に日本でTVで聞いたときはキーを下げて(Aフラットマイナーかな?)歌ってたように思う。(歳のせいで下げたかな?)
スコットランドでホットウィスキー(温燗)はあったものの『炙ったイカ』は無かったのだが・・・。
考えてみれば筆者も機内であった変なガイジンと大差ない(^^)。


culture-club今日の1曲
1983/9
Culture Club “Karma Chameleon”(カーマは気まぐれ)
筆者がちょうどイギリスにいた頃の大ヒット曲(日本では1984年ヒットか)。このPVを初めて視た時、それまでのPVはスタジオやライブの映像ばかりだったが、ストーリー性を持ったPVは目から鱗の驚きだった。今後は音楽も耳だけじゃなく目で楽しむものになるのだなと感じたことを覚えている。(おそらくこのPVの影響はその後非常に大きいだろう)
 

 


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