『働き方改革』は『働かされ方改革』か?

『働き方改革』や『働かせ方改革』が企業側の問題と捉えた場合について前回の記事では書いたが、一方の働く側はどうか。
だいたい、ホワイトカラー、一般事務職的なものは生産性や創造性といったものとほぼ対極にあり、そういった職業を選ぶ人間は元々そんなものを考えもしないし気にもしない。特別やりたいこともない、だから給与の安定性を一番に重視しホワイトカラーを選択するのである。
そのホワイトカラーに『もっと生産性を上げよ』『創造性を活かせ』というのは、アメリカ人にもっと反戦思想を勉強せよといったり、イタリア人やフランス人に机上でもっと性教育の勉強をしろというのと同じくらい無理なことである。(モノの例えだ、米・伊・仏ゴメンナサイ)


よほど経済的な縛りでもない限り、普通の労働者が生産性や創造性を重視したり、ワーク・ワーク・バランスを自分なりに工夫してみるようなセンスがあるなら、さっさとスピン・オフして起業でもして自分なりのワーク・ライフ・バランスを作り上げるだろう。
起業したところでワーク・ライフ・バランスは理想的にはいかない、これは経験的に筆者などは十分噛み締めている。しかし、間違いなく結果が全部自分に返ってくるならば、これは『やりがい』や『はりあい』になり、それこそプライス・レスである。もちろん『痛い目』もあるがそれを養分にするほど筆者はまだ人間は出来ていないしマゾヒスティックでもない。

非常に大きな組織(例えば国家)の中枢に行く場合を除けば、普通は自らの力でゼロから稼ぐ能力や意思が無い場合に給与所得者を選択するのである。
職人や芸術家の世界は別としても、この世は『使う側』と『使われる側』の2種類しかない。
(投資家というポジションは?といった突っ込みはこの際受け付けない(^^))

m_mainichi-20160928k0000m010111000c『働き方改革』をシンポジウムで語ったり、政府の有識者会議でそれを語る人々は、まずほとんどは『使われる側』ではないため、理想論を聞いてもあまり有益ではない。
『使われる側』がワーク・ライフ・バランスを主張するのは構わないが、それを所属する組織に求めるのは所詮不毛なことである。
『自分に合わない』ならば辞めたらいいのである。簡単なことである。

ワーク・ライフ・バランスをどうしたら良いか、あるいは企業内でワーク・ワーク・バランスをどうしたらよいかは起業をした人間に聞くのが一番である。

『働き方改革』と同時に同一労働同一賃金の話も出ているようであるが、筆者は大反対である。反対というよりも、少なくとも日本では間違っていると指摘したい。企業文化がすっかり変わってしまった後なら間違いではないとは思うが・・・。
筆者はどちらかというと新自由主義にやや近いので、必ずしも恒久的に必要だとは思わないが、現在拡大しつつある格差是正、貧困層救済を時限的(団塊の年寄り達が死に絶えるまで)と考えるなら、若年層のうち新婚、子育て中の層に対しては最低賃金の5割増しや10割増しといった明確で大胆なインセンティブとして対象者の最低賃金のupを法制化したらどうなのだろう。
うーむ、おニャン子クラブ会員番号40番が委員か・・・。時代ですな。
 


chicago16今日の一曲
1982/5
Chicago “Hard to Say I’m Sorry”(Album: Chicago 16)
日本でもオリコンで何週間も連続1位だったシカゴの代表曲。今でも沢山のアーティストがカバーしているのではないかな。


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『働き方改革』は『働かされ方改革』か? への3件のフィードバック

  1. 反中かーさん より:

    こんにちは。久しぶりのコメントです。
    最近は、相変わらず切れ味鋭い記事も楽しみながら、今日の1曲もとても楽しみ。きっと同じくらいの年齢なんでしょうね。
    シカゴのバラードは、”素直になれなくて”も大好きですが、この曲も同じくらいに好き。
    この曲がヒットした時は大学4年で卒業と同時に当時の彼氏と別れて….10年ぐらいして偶然バッタリ会った….なんて思い出もあるせいですが。
    もう子供も一人前になった年齢ですが、オバチャンにも青春があったのよね(苦笑)
      

    • argusakita より:

      こんにちは。
      確かにChicagoのバラードはこの曲と双璧かもしれません。いい曲です。
      うーん、別れてしばらくして元カレだの元カノとこのWill You Still Love Me.聞いたら、ちょっとヤバーいのでは(^^)。
      別の人生が始まっちゃいそうです。

      この曲の歌詞で、Will you still love me for the rest of my life?
      とあるので、結婚後数十年経った熟年カップル向けの唄という気もします(^^)

      • 反中かーさん より:

        ふふふ。子供がまだ小さい手のかかる時期でしたから「母」でしたので大丈夫でした。
        何が?(笑)

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